コンサルティングファームの面接を通過するためには

コンサル転職
コンサル転職

コンサルティングファームの面接の概要

コンサルティングファームの面接対策を進める前に、まずは面接の基本情報を理解しましょう。

  • 所要時間:60分(45分や90分の場合もあり)
  • 面接の流れ:アイスブレイク、自己紹介(5~10分)、面接官からの質問(20~40分程度)、逆質問(10分程度)
  • 面接場所:対面orWEB実施
  • 面接官人数:1人〜3人
  • 面接回数:2回〜3回
  • コンサル面接の特徴:①ケース面接の実施②面接官が人事でなく現場のコンサルタント

WEB面接の特徴と気を付けるべきポイント

現在多くのコンサルティングファームの面接はWEB上で行われます。その際、WEB上の面接では対面の面接よりも印象が伝わりづらいので注意が必要です。印象は面接において非常に重要な要素になりますが、対面の場合よりも印象が伝わりづらいWEB面接ではより気を付ける必要があります。

特に、コンサルティングファームの面接は「候補者=コンサルタント」「面接官=クライアント」の役割イメージで、クライアント対応を想定して行われているため、客先に出せないと感じられると面接において不利になる可能性が高いからです。WEB面接で気を付けるべきポイントをいくつか紹介します。

身だしなみ

前提として身だしなみは非常に重要であり、清潔感の無さなどで仕事ができないような印象を与えることは面接において大変不利になります。言うまでもなく整っていない髪型や服装はNGですが、それだけでなく照明などにも気を使い相手に与える印象をよくするよう心がけましょう。

入室

WEB面接は対面での面接と異なり、面接官と応募者のどちらが先に入室するか決まっていません。そのため、印象をよくするためにも面接官より先に入室するよう心がけましょう。

また、WEB面接では接続に問題が生じたりWEBツールの操作に手間取り遅刻してしまう人が多いことからも、入室するタイミングは面接官が非常に気にするポイントになっています。

遅刻を避けるために10分から15分前には一度接続が問題なく行えるかを確認し、面接官よりも早く入室するようにしましょう。

コンサルの面接で重視される能力

この段落ではコンサルの面接で重視される能力について解説します。

論理的思考能力

複雑な問題を解決する必要があるコンサルタントには論理的思考能力が求められます。

論理的思考能力とは、端的に説明すると「事実と意見を分けて考えることができるか」という能力です。また、自分の考えを相手にわかりやすく伝える能力でもあります。相手にわかりやすい説明をするためには、説明の途中に適宜、認識のずれがないか確認を行うことが重要になります。

面接官は候補者の論理的思考能力を測るために、質問に対する回答をさらに深堀るような質問を投げかけます。「なぜ」の質問を続けられて回答に困ってしまった場合でも、論理的に回答できるようにしましょう。

キャッチアップ能力

様々な業界や企業を相手にするコンサルティングファームでは常に新しい情報が入ってきて、それらをすぐに吸収して自分のものにするキャッチアップ能力が重要になります。

例えば、急遽プロジェクトに配属されて明日のクライアントとの会議に出席することになった場合、明日までにクライアントやプロジェクトに関する膨大な情報をインプットしなければなりません。

このような状況に対しても対応できる能力や経験を持っているとアピールできるようにしましょう。

状況把握能力

コンサルタントはクライアントの課題に対して最適な提案を行うことが求められていますが、そのためにまずはクライアントの状況をそのクライアント自身よりも詳しく把握することが重要になります。

キャッチアップ能力と同様に、状況把握能力が発揮された経験などを用意してアピールできるようにしましょう。

素直さ

素直さこだわりのなさは選考で非常に重視される項目です。素直さがないように見えてしまうと、一緒に仕事をするイメージをする際によくない印象を持たれてしまう可能性が高くなります。

特定の仕事に執着する発言など、こだわりの強さが現れる表現は避けるようにしましょう。

面接で実際に聞かれる質問とポイント

この段落では面接でよく聞かれる質問とそのポイントについて解説します。

自己紹介

自己紹介では相手が求める適切な長さ(約30秒)で重要なポイントを話すことが大事です。面接官が自己紹介のどの部分に対して突っ込んで聞いてくるかということに注意して、自己紹介の準備を行いましょう。

実際の面接では、回答の深堀りに対して論理的な回答をするよう心がけましょう。

具体例

面接官(Q1)

「なぜその大学のその学部に入学したのか」

候補者(A1)

「経済学の分野に強みを持つ〇〇大学で東南アジアの開発経済学について高いレベルで研究したいと考えたからです」

面接官(Q2)

「なぜそのような考えに至ったのですか」

候補者(A2)

「高校生の頃、フィリピンに留学した際に東南アジアの貧困の現状に直面し、途上国が貧困を脱するための政策について研究したいと考えたからです」

転職理由・志望動機

コンサルティングファームへの転職理由として強調するべきポイントは2つあります。それはスピード感専門性です。

例えば、ある事業会社で営業をしている社員がデジタル戦略に携わりたいと考えた場合、デジタル部門へ移動して管理職へ昇進するまでに早くても5年以上かかってしまいます。さらに、彼がデジタル分野の専門性を高めるために同業他社のデジタル部門も経験したいと考えるとその何倍もの年数が必要になります。

一方で、コンサルティングファームへ転職すると入社後すぐにデジタル戦略に携わることができ、その後も複数の企業のデジタル部門へ数年ごとに関わって専門性を高めることができるため、キャリアのスピード感が大きく異なります。

この2点を意識することで、転職理由の説得力を格段に高めることができます。

ケース面接について

ケース面接とは、実際に起きたビジネス上の問題(ケース)について、解決策を提案することを求められる面接のことです。重要なのは、面接官はケース面接を通じて困難な課題に対する頭の使い方やトーク力などを含んだ対応力を見ているということです。

そのため、フレームワークの多用や回答例の暗記をするなど自分なりの考え方や対応力を見せられなかった人は落とされてしまうので注意しましょう。ケース面接はコンサルティング業界に特有の面接形式であり、しっかりとした準備と対策が必要不可欠です。

逆質問

逆質問については無理に引き延ばす必要はありません。最低でも3つ、余裕があれば5つほど用意しましょう。この際、一つの質問に対して異なる社員から意見を聞きたいという考えがあれば、一次面接から最終面接まで質問内容が一緒であっても問題はありません

コンサルの面接は対策が重要

コンサルティングファームの面接は他業界と比較して特殊なものになっているため、十分な対策を行うことが大切になります。またその中でも、一次面接から最終面接までステップによって見られている部分は異なり、それぞれに合わせた対策も必要となります。

自分がアピールしたい部分をアピールするのではなく、この記事で紹介したような面接官側が求めている要素を自分の経験からアピールできるよう面接の準備を進めていくことが大事です。

タイトルとURLをコピーしました