ERPコンサルタントとは?業務内容や転職事例を徹底解説

コンサル業界
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ERPとは

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略称で、直訳すると「企業資源計画」となります。

そして、企業が持つ経営資源ヒト、モノ、カネ、など)を一元的に管理して有効利用するためのシステムのことを「ERPシステム」と呼びます。

現在ではサーバーを用いなくてもクラウド上でシステムを運用できるので、どの企業でもERPシステムを導入しやすくなっています。

代表的なERPシステムとして、ドイツのSAP社が提供するSAPアメリカのOracle社が提供するOracle EBSがあります。

ERPコンサルタントERPシステムの専門家として、クライアントへERPシステムを用いたソリューションの提供を行っています。

本記事では、ERPコンサルタントの役割や業務内容、必要なスキルなどについて解説します。

ERPコンサルタントの業務内容と役割

ERPコンサルタントは、ERPシステムを通じて企業の業務プロセス改善を行います。

この段落では、ERPコンサルタントの主な業務の一つであるERPシステムの導入において、ERPコンサルタントが担う具体的な役割について紹介します。

なお、ERPコンサルタントはシステム導入以外にも、財務や会計などのバックオフィス業務にも関わります。

要件定義

初めに顧客とのミーティングを行い、ビジネス上のニーズと要件を把握します。

このステップでは、どのような問題があるのかどのようなソリューションが必要なのかを明確にすることが重要です。

顧客のニーズに基づいて、ERPシステムに必要な機能や特徴を洗い出し、要件定義書を作成します。

設計

要件定義が完了したら、システムの設計に移ります。

このステップでは、要件定義書をもとに、システムのアーキテクチャデータモデル、およびUI/UXを設計します。

設計には、顧客の要件に応じたカスタマイズ拡張性の考慮も含まれます。

開発

設計が完了したら、システムを開発します。

このステップでは、設計書に従ってプログラミングカスタマイズを行い、必要な機能を実装します。

テスト

開発が完了したら、システムの品質を確認するためにテストを行います。

テストには、機能テスト性能テストセキュリティテストなどが含まれます。テスト結果に基づいて、修正が必要な場合は修正を行います。

導入

テストが完了したら、システムを顧客に導入します。

このステップでは、システムの展開ユーザートレーニングデータ移行、およびシステムの運用準備を行います。

保守・運用

システムが導入された後は、定期的に保守・運用を行います。

このステップでは、システムのパフォーマンス監視バグ修正改善提案セキュリティアップデートなどが含まれます。

保守・運用は、システムが最適な状態で運用されるようにするために重要なステップです。このフェーズではクライアントの経理や決算業務に関わることも多いです。

ERPコンサルタントに必要なスキルや資格

ERPコンサルタントへ転職する際に必須となるスキルや資格はありません。

しかし備えていることで評価される資格やスキルはいくつか存在します。

この段落ではERPコンサルタントの転職において、評価されるスキルや資格を紹介します。

幅広い知見

ERPコンサルタントはERPシステムの導入について、クライアントの課題の要件定義からシステムの保守運用まで携わります。

そのため上流から下流まですべての業務についての知見を備えていることが求められます。

また、システムに関わるIT分野の知識企業の決算に関わる財務的な知識も必要です。

折衝能力

ERPコンサルタントには、多種多様な人と折衝を行う能力が求められます。

これはERPコンサルタントが、クライアントだけでなく戦略部門のコンサルタントやシステムエンジニアなど様々な相手と交渉やコミュニケーションを行う必要があるからです。

また、ERPシステムの導入は複雑で、クライアントが必要とするソリューションを完全に理解していないことも多いです。

そのような場合でも、テクニカルな用語を簡潔かつ分かりやすく説明する必要があります。

ベンダーの認定資格

ERPベンダーから認定される資格を取得することで自身の専門性を証明することができ、ERPシステムの導入・改修において、より高度なサポートが提供できるようになります。

認定資格の具体例

ERPコンサルタントの年収と将来性

ERPコンサルタントへの転職を考えている方にとって、最も気になる点は年収や将来性であると思います。

この段落ではそれらの点について具体的に紹介していきます。

年収

一般的な傾向や弊社で取り扱っている求人の事例を参考にすると、ERPコンサルタントの年収の最低値は500万円で、企業の規模や役職によっては2000万円以上の年収を得ている方もいます。

将来性

ERPシステムは、企業の業務プロセス改善や管理に欠かせないツールとして長年にわたって利用されてきました。

近年ではクラウド技術の発展によって、小規模な企業でも手軽に導入できるようになっています。

また、AI技術を用いてERPシステムに蓄積された膨大なデータを活用し、業務プロセスの改善や効率化を行うことも可能になっています。

そのため、ERPシステムの将来性は依然として高く、企業の業務プロセス改善や管理に欠かせないツールとして今後も高い需要が続くと考えられます。

そして、それに伴いERPコンサルタントも常に需要が高い状況が続くと予想されます。

転職事例

この段落では、実際に弊社が担当したERPコンサルタントへの転職事例をいくつか紹介します。

ERPコンサルタントへの転職事例

システム会社でERPシステムを担当していた20代後半男性、ERPコンサルタントとして大手コンサルティングファームへ転職して年収が150万円上昇

システム導入だけでなく企業の経理活動などにも関わるERPコンサルタントの業務では、システムや企業の決算業務など幅広い知見が身に着きます

そのため、ERPコンサルタントから転職を考える際には、システム会社コンサルファームだけでなく事業会社への転職も非常にしやすく、キャリアの幅が広がる職種であると言えます。

ERPコンサルタントを目指す方へ

現在多くの企業がERPシステムを導入しており、その分野の専門家であるERPコンサルタントの価値は高まっています。

そのため、自身の市場価値を高めたいと考える方にとって、ERPコンサルタントは非常に適した職種であると言えます。

そして、十分な対策を行えば未経験の方でもERPコンサルタントへの転職は難しくありません。

この記事などを参考にして、ERPコンサルタントへの転職を叶えましょう。

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